HbA1cとは?血糖値との違いを医師が解説|東京都小金井市の武蔵小金井みどりクリニック|内科・糖尿病内科・甲状腺疾患・生活習慣病・高血圧症・脂質異常症・内分泌疾患・予防接種

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HbA1cとは?血糖値との違いを医師が解説

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HbA1cとは?血糖値との違いを医師が解説

前回の記事では、持続血糖測定(CGM)により1日の血糖変動を連続的に把握できることをご紹介しました。では、糖尿病診療でよく耳にする「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」とはどのような指標なのでしょうか。血糖管理の基本となる検査ですが、血糖値やCGMが示す血糖変化とは役割が異なります。本記事では、HbA1cの意味や血糖値との違い、そしてCGMとの関係について、日常診療の視点から分かりやすく解説します。

➡️ブログ「CGMとは?糖尿病の持続血糖測定を医師が分かりやすく解説」

① HbA1cとは何を示す検査?

HbA1cは、過去1〜2か月間の平均的な血糖状態を反映する血液検査です。血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが、どの程度ブドウ糖と結合しているかを割合(%)で示します。血糖値が高い状態が続くほどHbA1cは高くなります1回ごとの血糖測定とは異なり、日々の血糖変動を平均的に評価できるため、糖尿病の診断や治療効果判定に広く用いられている重要な指標です。

血糖値との違いとは?

血糖値は「その瞬間の数値」を示すのに対し、HbA1cは「一定期間の平均的な血糖状態」を示します。例えば、食後には血糖値が上昇し、空腹時には低下しますが、HbA1cはこうした日内変動の影響を受けにくい特徴があります。そのため、日々の測定結果が良好でも、全体として血糖が高い状態が続いていればHbA1cは上昇します。両者は役割が異なり、組み合わせて評価することが重要です。

③ HbA1cだけでは分からないこと

HbA1cは便利な指標ですが、血糖変動の大きさや低血糖の有無までは分かりません。平均値が同じでも、血糖値の上下が激しい場合があります。この点を補うのが前回ご紹介したCGM(持続血糖測定)です。CGMでは24時間の血糖変化を連続的に確認できるため、HbA1cでは見えにくい食後高血糖や夜間低血糖の把握が可能になります。近年はHbA1cとCGMデータを併用した評価が重視されています

④ HbA1cの目標値と考え方

HbA1cの目標値は年齢、合併症の有無、低血糖リスクなどによって個別に設定されます。一般的には7%未満が一つの目安とされますが、すべての患者さんに同じ目標が適しているわけではありません。厳格な管理が望ましい場合もあれば、安全性を優先する場合もあります。そのため診療では数値のみを見るのではなく、生活背景や血糖変動(CGM結果など)を含めて総合的に評価します。

⑤ HbA1cCGMを活用した糖尿病管理

現在の糖尿病診療では、HbA1cによる長期評価とCGMによる日常的な血糖変動の把握を組み合わせることで、より精度の高い管理が可能になっています。HbA1cが示す「平均」と、CGMが示す「変化の流れ」を併せて確認することで、食事や運動、治療内容の調整を具体的に行うことができます。血糖コントロールに不安がある場合は、これらの指標を活用した評価について医師へ相談することが重要です。

 

まとめ

HbA1cは過去数か月の平均的な血糖状態を示す重要な指標であり、糖尿病管理の基本となる検査です。一方で、HbA1cだけでは日々の血糖変動までは把握できないため、血糖値測定やCGMと組み合わせて評価することが大切です。それぞれの特徴を理解することで、より適切な血糖管理につながります。血糖値やHbA1cについて気になる点がある場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

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筆者 井上光子(副院長)

日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医
日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医・指導医
内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医(領域指導医)

 

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