睡眠時無呼吸症候群|小金井市の武蔵小金井みどりクリニック|内科・糖尿病内科・生活習慣病・高血圧・予防接種

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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群|小金井市の武蔵小金井みどりクリニック|内科・糖尿病内科・生活習慣病・高血圧・予防接種

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群 (SAS; Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に繰り返し何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。この状態は一晩に何十回、時には百回以上発生することがあり、睡眠の質を低下させるだけでなく、日中に襲ってくる強い眠気や集中力の低下によって日常生活に支障を来たすようになります。この状態を放置すると、糖尿病や高血圧、心不全、心筋梗塞、脳卒中などの重大な健康リスクを引き起こしてしまいます。

寝ている間に呼吸が止まると何が起きるのでしょうか?

そもそも私たちは起きている間に呼吸を止めることはほとんど無く、日常生活で息が苦しくなることはありません。常に新鮮な空気、特に酸素を体内に取り込み、体に溜まった二酸化炭素を吐き出しています。酸素は脳や心臓、腎臓、筋肉などあらゆる場所で必要とされており、酸素が取り込めない状態は体にとっての緊急事態となります。交感神経が活発になり、様々なホルモンが分泌され、カラダへのストレスが大きな負担となります。
SASとはこのような低酸素状態・ストレス状態が寝ている間に何度も繰り返されることで、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などのリスクを高めてしまう状態です。

では、どうして寝ている時だけ呼吸が止まってしまうのでしょうか?

その原因は「閉塞型(へいそくがた)」と「中枢型(ちゅうすうがた)」の大きく2つに分けられます。

  1. 「閉塞型」とは、空気の通り道(気道)である口や鼻、そして肺の入り口である声帯に至るまでのどこかが細く狭くなっていることが原因となります。実は正常な人でも睡眠中はノドの緊張が緩むため、空気の通り道が細くなりますが、呼吸が止まってしまうことはありません。呼吸が止まってしまう原因としてノドへの脂肪沈着など、以下のような要因が加わるとSASが発症すると考えられています。
  • 肥満(最も重要な因子)
  • 首周りが太い
  • 加齢
  • 男性
  • 飲酒や睡眠薬の使用
  • 喫煙
  • 扁桃腺肥大やアデノイド肥大
  • 鼻詰まり・鼻中隔湾曲
  • 舌が大きい
  • アゴが小さい、後退している など
  1. 2つ目の「中枢型」は呼吸を調整する脳の働きが低下することが原因とされています。SASの多くの方は「閉塞型」であるため、本ページでは「閉塞型」について説明していきます。

SASの症状

睡眠中に呼吸が止まってしまう、呼吸が浅くなってしまうことで睡眠中だけでなく起床時や日中に様々な症状が出てきます。

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

  • 睡眠中の息苦しさ
  • 睡眠中によく目が覚める
  • 周囲の方からイビキを指摘される
  • 日中の強い眠気、疲労感
  • 寝つきが悪い(入眠困難)
  • 朝起きた時の頭痛やだるさ
  • 朝起きた時に口の中がカラカラに乾いている など

こうした症状が気づかないうちに進行し、体にとって大きな負担となっていきます。また、日中の眠気は、作業効率の低下や居眠り運転事故などにもつながる危険性があります。

SASの合併症

SASを放置すると高血圧、糖尿病を始め、さらには不整脈、心不全、心筋梗塞、脳卒中などの重大なリスクとなることが分かっています。当院がSASの治療に力を入れている点として、糖尿病との関連があります。特に2型糖尿病とSASは「肥満」と「加齢」という共通の危険因子があり、2型糖尿病とSASの合併する率が高いことが知られています。SASを治療することで糖尿病の治療にも繋がり、逆に糖尿病の治療をすることでSASの治療にも繋がります。こうした理由があるため、気になる症状がある方は早めの相談に来ていただきたいと考えております。

SASの検査

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、当院ではまず簡易検査(アプノモニター)を行います。ご自宅で使用していただく検査機器を用い、1晩だけ検査いたします。必要あれば精密検査(ポリソムノグラフィー)を追加で行うこともあります。いずれの検査も入院ではなく、ご自宅での検査となりますので、ご安心してお受けいただいております。

SASの治療方法

SASと診断され治療が必要な方には大きく3つの治療方法(①CPAP療法、②耳鼻科的治療、③その他)があります。

 

1)CPAP療法(経鼻的気道持続陽圧療法)

鼻に専用のマスクを装着し、特殊な機械で圧力をかけて空気を送り込む治療法です。この圧力が治療のポイントで、肺への空気の流れが良くなり、呼吸が止まることがなくなります。睡眠中のイビキや息苦しさの解消、睡眠の質の改善、日中の眠気の改善に効果があります。

※経鼻的気道持続陽圧療法(CPAP; continuous positive airway pressure)

 

2)耳鼻科的治療

 明らかな耳鼻科的な異常がある患者さんについては,紹介状を作成させていただき、耳鼻科医師や歯科医師とご相談の上、手術や口腔内装具(マウスピースなど)による治療が可能かもしれません。

 

3)その他

その他の治療として、日常生活の見直しが挙げられます。アルコールは気道の閉塞に影響し睡眠の質を悪化させるので、過度の飲酒は控えるようにしましょう。肥満が原因の一つである場合には減量が重要となりますので、食生活や運動などの生活習慣の改善を一緒に検討させていただきます。

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